アットホームな感じがしました。でも拘束されるから、ちゃんと一日中勉強できるんだろうなと思いました。甘えが生じないというか、安心感がありましたアットホームな感じがしました。でも拘束されるから、ちゃんと一日中勉強できるんだろうなと思いました。甘えが生じないというか、安心感がありました
2017年熊本大学医学部他合格
Nさん合格体験
―今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―今年受験した大学を教えてください。
私立をたくさん。あとは熊本大学です。
―国立を含めて、日程の許す限り受けられるだけ受けたと。
はい。今年で最後と決めていたので。
―今年で最後ということは、浪人は2年目?
そうです。
―今年が最後とはっきり決めて受験に臨んだんですね。合格した大学は?
熊本大学医学部と私立4大学です。熊本大学医学部に進学します。
―おめでとうございます。
ありがとうございます。
―医学部に入るのに2年間浪人したけれど、現役の時はどんな高校生だったのですか?
高校のときは、医学部の受験に関係のない勉強をしていました。社会がすごく好きだったから、日本史とか世界史を一人で勉強していました。高得点を取れれば名前が呼ばれるから、それを目的に、数学とか全くやらずにテスト前は社会の勉強ばかりやって見栄ばっかり張っていました(笑)。
―言い方を変えれば、好きな科目はしっかり勉強していたということだね(笑)。医学部受験は考えていなかった?
医学部を受けたいなとは考えていたんですけど、それを意識した勉強はあまりしていませんでした。
―日本史や世界史はいい成績が取れていたの?
はい。評定は10でした。
―それはすごい!でも、医学部受験にはいらないよね(笑)。
そうですね。だから数学も高1のときからちゃんとやっておけばよかったなと思いました。高3で数Ⅲをやったときにやっと数Ⅰ・Ⅱの復習をしたりしたので、結局、受験は失敗してしまいました。一生懸命頑張ったけど、全然だめでした。高3はわりと真面目に勉強したんですけど。
―やっぱり高3だけではカバーしきれなかった?
そうですね。理科とか全然手が回らなくて…。高校が公立だったので、3年間で勉強を完成させるんですよね。中高一貫だと、中学のときから受験を意識したカリキュラムになっていたりするじゃないですか。あと、結構行事とかも大変で、それも楽しんで終わっちゃったみたいな(笑)。それで、高3で苦しみました。
大手の予備校にも通ったんですけど、最初のテストでいい点数が取れたので上のクラスに入れちゃって。けど全然授業についていけなくて。でもクラス落ちがないので、見栄だけ張ってそのクラスに居続けていましたね。
―一次合格はあったの?
現役ではどこも受からないと思っていたので、試験の経験を積むために国立の前期を受験しただけです。
―センターはどのくらいでした?
8割にも届きませんでした。
―それで、浪人することになったわけだけど、予備校はどこに行きましたか?
K予備校です。
―選んだ理由は?
頭の中に、医学部予備校といえばK予備校かS予備校というのがあって。現役のときはS予備校に行っていたんですけど結果が出なかったので、じゃあK予備校にしようと。環境を変えるという意味合いもありました。それと、現役のときの友達がK予備校で実際に受かっていたので。
―K予備校ではどんな勉強をしていましたか?授業はしっかり出ていたんでしょ?
はい。わりと自習室にもいましたけど、自分に甘いのか、お腹空いたら帰るみたいな(笑)。一応家に帰ってからも勉強はしていました。今思うと、周りに勉強仲間を作っておけばよかったかな。そうしたら帰らずに最後まで残って勉強していたと思うので。K予備校では友達は全く作らなかったです。
だから、勉強時間は確保していたと思います。けど、濃い勉強をした感じはなかったです。やっぱり自分に甘いので(笑)。時間はかけたかもしれないけど、時間ほどのことはやっていなかった。
―具体的に復習はどのようなことをやったの?
「7回解けば覚える」みたいなことを先生に言われたので、7回とまでは言わなくても、テキストを何周もしたかな。だから、穴はあったかもしれないけど、だいたいの基礎はそこで固めたのかなぁ。前期はまじめにやっていましたね。
後期に入ってだんだん難しくなって、そこからはやった気になっていたのかも。頭に入っていないというか。後期からは全然復習が回らなくて、そのまま受験に突入した感じです。
―前期と後期の難しさの違いが大変だった?
そうですね。結構一気に変わったし、しかも直前になればなるほど自分の気持ちも不安定になってきて、思うように勉強が進みませんでした。でも、一応時間は確保して勉強はしていたと思います。
―かけた時間ほどの効果はなかったと?
偏差値は現役のときに比べて上がりはしましたけど。
―現役のときはセンター8割にも届かなかったって言っていたけど、1浪の時のセンターはどうでしたか?
84%くらいです。
―私立はどこか合格したの?
私大4大学を受験しましたが、どこにも受かりませんでした。
―国立は?
失敗に終わりました。
―私立医学部受験の特徴というか、基本の基本をまんべんなくきちんと全部できるようにならないといけないということを感じたのがこの時期あたり?
そうですね。
―現役のときと比べると、試験を受けた感覚もだいぶ変わったでしょ?
そうですね。数学はまだチンプンカンプンだったけど、理科が伸びたなと思いました。過去問を解いていたらいけそうな気がするんですけど、本番になると慣れていないからなのかあんまりうまく力が出せなくて。やっぱり穴もあったのかな。
―それで浪人2年目になるわけだけど、予備校はどういうふうに考えていたの?
私立薬学部、後期の国立他学部に受かっていたので、2浪するか迷っていました。周りの子たちが受かっていくのを見て負けたくないなと思って。でも、大手でやっていく自信がなくて、一昨年レクサスから日医に合格した人の紹介でレクサスに来ました。
―A君?
そうそう。その人のお母さんづたいで。
―それまで医学部の専門予備校があるということを知っていましたか?
知らなかったです。正直行くの不安でした。
―不安だった?
知り合いが誰も行ってなかったので。でも実際に来てみて話を聞いていいなと思ったので、1年頑張ろうと思いました。
―紹介がなかったら来なかった?
多分そうですね…。紹介してくれて感謝です。
―最初レクサスに来て様子を見てみてどうでしたか?
きれいなところだなと思いました。アットホームな感じがしました。でも拘束されるから、ちゃんと一日中勉強できるんだろうなと思いました。甘えが生じないというか、安心感がありました。
―他の医学部専門の予備校には行ってみましたか?
レクサスしか行かなかったです。
―レクサスに来てもらって最初にやった基礎学力テストの結果を見てみると、全般的に基本的なところはおさえられていましたね。ただ、生物が弱かったかな。
その後、選抜試験ですね。選抜試験は英語と数学だけだったけど、どうでした?
2回目で受かった記憶があります。私的には、Sα(最難関医学部選抜αコース)がよかったかな(笑)。
―4月からSβ(最難関医学部選抜βコース)で勉強を始めたわけだけど、Sクラスでも最初は基本の基本からやったでしょ?特に理科。
生物もよかったし、化学も前期で徹底して初めから穴を埋めていくことができたのでよかったです。でもすごく前期がきつかったなと思います。後期より前期の方がきつかった。
―基本の基本をきちんと全部埋めておかないとだめなのでね。
前期は毎回の小テストもきちんと点数が取れていましたね。
熟語は毎回危なかったですけどね。よく呼び出しを受けなかったなと思います。
―小テストも毎回8割は超えているし、復習テストもだいたい9割とれるくらいちゃんと勉強していたね。夏はどうだった?
出された課題は全部やって、満点目指す勉強をするよう心がけました。周りに負けないように。
―夏が終わって9月の実力テスト、結果をみてみると全般的にいいんじゃない?
7月の実力テストで数学が悪かったので、夏の間に数学に力を入れて頑張りました。
―それが結果に出ているよね。後期に入ってからの実力テストの成績が良くなっているね。
化学が1位だったんですよ!
―これだけの点数を取ればね。でもやっぱり数学が少し低いかな?
そうですね、周りのSの子たちが150くらい取っていたので。ちょっと足らなかったかな。
―よく数学の国定先生に質問しに行っていたよね。国定先生はどうでした?
勉強だけではなく、いろいろなことを教えてくれました。世界の情勢とか(笑)。でもそれは息抜きにもよかったです。私は落ち込むことが多かったから、話を聞いてもらえてすごく助かったです。
―K予備校の記述模試もちゃんと点数取れていたね。学力レベルはSかAかな。でも、レクサスの医大診断模試はちょっと足らなかったね。この違いはどこにあったと思う?
記述模試は、入学試験の代表的な問題、つまり全範囲の一般的な問題を出しているので、これに慣れていると点数が取れる試験なんだと思います。これに対して、レクサスのテストは、基本的な知識を正確におさえていないと点数が取れない。ここに違いがあると思います。
―そうだね。例えば、長く浪人している人だと、入試問題に慣れる一方で、基本がおろそかになることもある。君の場合は、代表的な問題もできるようになっていて、基本的な知識も正確におさえられていたので最終的にいい結果が出たのではないかな。
それじゃ受験直前の話に移ろう。そのころの精神状態はどうだった?
12月はそんなに緊張することもなかったです。でも年が明けてからセンターが本当にやばいと考えるようになって、そこからはもう誰ともしゃべらずに猛勉強していました。
―そのやばいっていうのは、センターの国語とか社会がやばいってこと?
国語は何とかなるんじゃないって思ったけど、社会が…。あとはセンター特有の慣れみたいなものがあるじゃないですか。その勘を取り戻さなきゃいけないと思って。
―その頃よく落ち込んでいたよね。そんなに落ち込む必要はないよとよく君に言っていたんだけど。
ネガティブになっちゃうんですよね…。周りにポジティブな人が多かったから救われたかなと思っています。みんな優しかった。環境に恵まれていたなと思います。
―その後入試に突入したわけだけど、センターはどうだった?
85%くらいで去年とほとんど変わらなかったです。
―私立の入試も始まって、最初はうまくいかなかったよね。
そうですね。
―序盤の私立の試験がうまくいかなかった理由は何だと思う?
センターはもっと悪いと思っていたけどある程度取れてしまって若干安心しちゃったのと、私立を甘くみていた感もありました。結果、私立は連続で失敗しちゃいました。
―そのときの精神状態はどうだった?
本当にやばいと思っていました。コピー機の前でずっと泣いていました。周りの友達がやたら一次合格を取るので…。いろいろな先生に慰めてもらっていました。本当にやばかった。やっとひとつ一次合格が取れてそれでまた泣いちゃいました(笑)。
―何がだめだったと思う?
何か科目が1個できてなかったからだと思います。多分数学ですね。数学ができたところは全部合格していますから。
―どうやって気持ちを切り替えたの?
周りの一次合格した人の話を聞いて、自分も大丈夫と思うようになってからですね。それで気持ちが落ち着いたというか。
―基本的な力はあったからね。落ち着いてやればもっと早く合格が取れたと思うよ。
ひとつ合格を取ってから雰囲気が変わって、その後はどんどん合格していったよね。試験を受けてみて、これは合格するなとか思った?
受けている母集団も多いのでこの程度で受かるのかなと思ったりもしました。落ちると本当につらいけど、受かると「あぁこんなもんか」という感じでした(笑)。あ、北里は本当に嬉しかったですよ!
―それで、残すのは国立だけど熊本大学はどうだった?
数学以外は共通問題で、基本的な問題だったので私的にはやりやすかったと思います。今年は数学が難しかったんですけど、なんとか解けたかなという印象です。センターがそこまでよくなかったから、二次で取れたんだと思います。数学はさておき、英語と理科はかなりできたと思います。
―それで見事合格。
この1年間レクサスで勉強して一番よかったことは何ですか?
人に恵まれました。そうじゃないと最後まで勉強できなかったし。メンタルが弱いから、相談できる相手がいたことはすごくよかったなと思います。
―勉強の仕方について、去年と今年で一番大きな違いは何ですか?
人とかかわるようになったことです。勉強に対するモチベーションが上がりました。去年はずっと一人で勉強していて、周りが何をしていようが関係ないというスタンスだったんですけど、今年は周りの人がどのくらいのレベルなのか把握することができ、自分もそこまで到達しないといけないということがわかりました。あと、レクサスの先生方が親身になってくれたことも大きかったです。信じてよかったなと思います。本当に感謝しています。
―最後に、ご両親にしてもらってよかったことは?
お弁当を作ってくれて本当にありがたかったです。あと、直前期に成績が落ちていたのに、何も言わずに見守ってくれました。変にプレッシャーをかけることなく励ましてくれて嬉しかったです。
―ご両親のためにも立派な医師になってください。本日はありがとうございました。